卵殻膜の美容効果

卵殻膜の美容に対する効果は、多数報告されています。

美肌効果(シワ)

目の周りのシワの本数、深さが減少

88名の参加者で行われた目尻のシワを観察した試験では、シワの本数、深さの減少が確認されました。試験は二重盲検で行われ、44名には12週間、卵殻膜パウダー450mg/日を摂取してもらい、44名はプラセボを摂取してもらい試験は行われました。結果、卵殻膜パウダー摂取群の4週目で目尻の小じわに効果が現れ、12週目では顕著なシワの改善効果が確認されました。

美肌効果(シミ)

肌の色の均一性(シミ)の改善を確認

前述のシワの観察を行った試験で、肌の均一性(シミ)の観察も行われました。結果、プラセボ群と比較し、卵殻膜パウダー摂取群は、8週間の摂取で顔全体の肌のトーンが明るく向上し、肌の色の均一性(シミ)も著しく改善しました。

これらの結果は、卵殻膜に含まれているヒアルロン酸やコンドロイチン等のムコ多糖が、エラスチンやコラーゲンなどのたんぱく質の分解を促す酵素(エラスターゼ・コラゲナーゼ等)の活性を阻害し、皮膚のコラーゲン、ヒアルロン酸を増加することで、皮膚水分の補給力が向上したことによるものと考えられます。

出典:J Cosmet Dermatol. 2020;00:1-10. 

塗布によるシワの改善

線維芽細胞、エラスチン、コラーゲンの増殖、そしてフリーラジカルの減少

45〜65歳の女性20人に水溶性卵殻膜パウダーを8%含んだクリームを8週間塗ってもらい、目元のシワの深さを高解像度デジタル解析を使用し観察しました。使用後、4週間後には一部の被験者に、明らかなしわの改善が確認されました。8週間後には統計学的にも有意性が確立され、全ての被験者のしわが改善されました。

今回の試験では、線維芽細胞(美容成分を作り出す細胞)の増殖が確認されており、また、エラスチンとコラーゲンの産出量の増加も確認されています。さらにフリーラジカルストレス(肌の老化の原因)の減少も確認されており、上記の結果は、これらの働きが複合的に作用した結果であると考えられています。

研究機関: DermScan研究室(フランス)