卵は私たちの生活には欠かせない食品です。中でも卵加工食品会社では膨大な量の卵が使用され、その殻のほとんどは廃棄されています。一部の卵殻は飼料や肥料、チョークなどに利用されていますが、卵殻膜の再利用はほとんどされていないのが現状です。一方、卵殻膜には、コラーゲン、エラスチン、ムコ多糖類をはじめ、私たちの健康にとっても優れた成分が自然な形で豊富に含まれています。また、卵殻膜だけを精密に除去する技術も確立しており、残りの卵殻は、飼料や肥料のカルシウム補給源としても加工しやすくなります。卵殻膜の再利用は、環境と我々の健康の両方の利点を持つサスティナブルな取り組みといえます。
本研究会は、人々の健康と予防医学に寄与するために、「卵殻膜」の研究者、専門家と連携し、有効性の研究、先端技術、応用開発の成果等の情報を公開することで、卵殻膜が広く利用されることを目的としています。