卵殻膜は、古くから私たちの生活の中で民間薬として活用されていました。中国の明朝時代の医師、李時珍がまとめた薬学書「本草綱目」には、創傷(皮膚の損傷)などの薬として記載されています。日本でも戦国時代には戦場で負傷した兵士に卵殻膜を使って治療が行われたと伝えられており、現代でも相撲やプロレスなどの格闘技界において、傷口に卵殻膜を貼って処置をすることがあるようです。
まさに、天然の絆創膏といえます。実際に一般の私たちの生活の中では、そういった利用は雑菌の点からも積極的にはあまりお勧めしませんが、卵殻膜の実用的な機能性がうかがえます。