QOLと卵殻膜
「QOL」という言葉をご存じでしょうか、Quality of Lifeのことで、「生活の質」を意味します。質の高い生命あるいは生活の質を高めることで、人の健康と幸福感をもたらします。体の機能が衰えてくる高齢者のQOLも重要ですし、若い人たちの視点からも生活の質を改善していくことも大事です。美容もまた幸福感をもたらすQOLの向上なのです。QOLを向上する食品は数多く研究されいます。
近年、卵殻膜の研究が進み、特に健康面、美容面においてQOLを向上させるために大いに役立つことが分かってきています。
関節の可動性は、私たちの運動機能を決定づけるものであり、関節機能を良好な状態に保ち、積極的に動くことで、年を重ねても高いQOLを保つことができます。また、シワ・シミが改善することで、幸福度は高くなり、より行動的な高いQOLへ導いてくれます。卵殻膜の摂取は、QOLを高め、私たちの人生を豊かにしてくれ可能性を秘めた食材と言えます。卵殻膜は日常の食生活では摂取することが難しいので、パウダーに加工したサプリメント等で補うのもよいでしょう。
世界中で多くの研究機関や企業が、卵殻膜を利用することによる健康・美容面への効果を検証し、データを発表しています。また、製品化も進んでいます。QOL改善のためにも、うまく採り入れていきたいものです。
卵殻膜を採り入れる
卵殻膜を採り入れるには、下記のような方法があります。
・卵殻膜エキスを配合した美容液、クリーム、ローションなどでスキンケアとして利用する
・卵殻膜配合のサプリメントを飲む
上記の方法以外でも、卵殻膜は昔から利用されていました。例えば、戦国時代には負傷した兵士の傷口に卵殻膜を貼って早期の治癒を図っていました。また相撲部屋では「稽古中に傷を負ったときには、傷口に卵殻膜を貼って治療した」という証言も数多く存在します。しかしながら、自分自身で卵の殻から卵殻膜を剥がして気になる場所に貼り付けるという方法は、雑菌の面などからあまりお勧めしません。
代表的な研究・製造企業
米国最大の卵の生産施設のいくつかと協力しており、卵殻膜の効能に関する研究、生成に関する最先端の技術を数多く有する米国の企業です。卵殻膜が人の関節や肌に及ぼす研究や卵が精密に卵殻膜だけを取り除く製造プロセスは特許を取得しています。さらに水溶化の製造プロセスにより、卵殻膜が有するコラーゲン、エラスチン、その他のアミノ酸が、タンパク質に閉じ込められたようになっている状態をほぐし、私たちの体に吸収しやすい状態にしています。
特許番号 US7,584,909 B2 卵殻膜の分離製造方法
特許番号 US8,211,477 B2 卵殻膜由来たんぱく質の水溶性化
これまで、廃棄されていた多くの卵の殻から、私たちにとって有益な、コラーゲン、エラスチン、グルコサミン、コンドロイチンなどを豊富に含む卵殻膜を抜き取り、残りの卵殻は飼料や肥料などのカルシウム補給により加工しやすくなります。Biova社の研究は食品産業の副産物として卵殻膜を有効に活用する持続可能な取り組みであり、年間20億個以上の卵殻を廃棄から防ぐのに役立っています。